2020/05/31 2020/06/09

就職や昇給アップに繋がる!危険物取扱者試験の合格率や難易度は?資格の種類を解説!

就職や昇給アップに繋がる!危険物取扱者試験の合格率・資格の種類とは?

危険物を取り扱う仕事は、専門の知識が必要なため、国家資格の危険物取扱者試験に合格する必要があります。危険物取扱者の資格があれば、就職や転職のアピール材料にできるでしょう。

また、元から危険物に関わる業界で働いている人の場合、資格があるとスキルアップを始め、資格の手当が付くなど、給料のアップに繋がる可能性があります。

他にも、危険物取扱者の資格があれば「化学や物理の知識に詳しくなるため、生理学など他の勉強にも応用できる」「プライベートや仕事で、危険物に関わる機会がある場合、事前にどんな危険が予測されるか、知識があることで対処方法が思い浮かぶ」などのメリットがあるでしょう。

危険物取扱者の中で、特定の種類のみを取られた経験がある方、就職活動のアピール材料にしたい方、新しい資格を勉強して取得したい方などに、危険物取扱者資格はおすすめです。令和1年度に危険物取扱者を受験した人数は、合計26万7,243人と多くの方が受験しています。

この記事では、危険物取得者資格の試験合格率や資格の種類など、詳細について解説していきましょう。

危険物取扱者とは?

危険物の貯蔵や製造、取り扱いがある企業において、それらを管理する業務に関わる人が持つ資格を危険物取扱者と言います。

消防法では、国民の安全を守り火災を予防するために、発火の可能性が高いものを「危険物」という枠組みを決めて安全性を守っているのです。危険物とは、燃えやすい物質などを指す言葉で、扱い方によっては爆発や火災に繋がる可能性が高いものを言います。

例えば、石油などが当てはまり、このような物質が多く集まる工場や研究所、燃料の貯蔵などを扱う会社では、危険物の点検や取り扱いができる危険物取扱者を置く必要があるのです。

一般人が知識なく危険物のガソリンなどを扱うと、誤った知識で行動して事故を起こしかねません。そのため、危険物を扱える知識や技術が必要です。

危険物取扱者が、危険物を管理して会社の安全性を守ることは、同時に一般人の命を守ることにも繋がるでしょう。そのため、危険物を扱うプロとして、危険物取扱者は国家資格が設けられているのです。

また、資格取得後はそれぞれの都道府県の知事により、危険物取扱者の免状が発行されて、それが危険物取扱者資格を認める証明書になります。

危険物取扱者資格の種類は?

危険物取扱者の資格は、扱える物質などにより、以下の3種類に分類されています。

  • 乙(おつ)種
  • 丙(へい)種
  • 甲(こう)種

資格の種類ごとに、危険物を扱える物質の内容や立ち会いの可否が決められているのです。詳細は次の見出しで説明しています。立ち会いとは、資格を持たない人でも危険物取扱者が現場に立ち会うことで、危険物を取り扱えるように認められている仕組みです。

以下では、危険物取扱者の乙種、丙種、甲種の違いを見ていきましょう。

危険物取扱者「乙種」とは?

乙種では、危険物の内容ごとに第1類~第6類で分けられており、そのうち試験に合格した種類のみが取り扱いを認められます。受験は、それぞれ自分が取得したい種類を選ぶことが可能です。

免状種類扱える危険物
第1類酸化性固体:塩素酸塩類、亜塩素酸塩類、硝酸塩類など
第2類引火性固体などの可燃性固体:硫化りん、硫黄、鉄粉、金属粉など
第3類自然発火性物質及び禁水性物質:カリウム、ナトリウムなど
第4類引火性液体:ガソリン、アルコール類、灯油、軽油、重油、動植物油類など
第5類自己反応性物質:有機過酸化物、硝酸エステルなど
第6類酸化性液体:過塩素酸、過酸化水素など

乙種では、危険物の立会いが認められています。

乙種は、試験に関して、年齢や学歴、性別、現場での経験があるなしに関わらず受験ができます。

危険物取扱者「丙種」とは?

丙種は、乙種第4類の中で限定されたものが扱えます。丙種が扱える危険物は、身近な日常生活で利用する危険物が含まれており、例えば、ガソリンスタンドで取り扱われていることが多い、ガソリンや軽油、灯油などです。

丙種は、乙種や甲種と違って取り扱いのみが認められています。そのため、資格がない人に対して危険物の立ち会いができないのです。

丙種は、試験に関して、年齢や学歴、性別、現場での経験があるなしに関わらず受験ができます。

危険物取扱者「甲種」とは?

甲種は、誰でも試験が受けられるわけでなく、条件を満たすと受験ができます。

甲種では、指定された危険物すべてが取り扱えることや、危険物の立会いが可能です。

以下に、受験資格条件の一例を載せています。

  • 修士や博士の学位があり、化学関連の専攻経験がある方
  • 化学関連の科目15単位以上、大学や専門学校などで取得している方
  • 化学関連の科目を大学や専門学校などで取得して卒業している方

危険物取扱者試験の合格率は?

危険物取扱者は、国家資格の中では合格率が比較的高いです。一般財団法人消防試験研究センターによれば、令和1年度に行われた丙種・乙種・甲種をすべて合わせた試験合格率が平均44.9%でした。

以下の表では、令和1年度に実施された試験をすべて合わせた平均合格率を載せています。

資格の種類令和1年度年度全体の平均合格率
丙種50.4%
乙種第1類…67.9%

第2類…68.5%

第3類…67.6%

第4類…38.3%

第5類…68.6%

第6類…66.5%

甲種39.6%

乙種第4類試験は、乙種の中では比較的に合格率が低い割合ですが、その理由は第4類が活かせる現場が多く、初心者の受験者が多いためです。例えば、第4種はガソリンスタンドなどで働く際や、危険物を運搬するドライバーなどが取得。

令和1年度に行われた乙種第4類試験受験者は、合計17万9,594人が受験しており、危険物取扱者の資格内では、受験者の数が多い特徴があります。

危険物取扱者の試験について

試験は、一般財団法人消防試験研究センターにより実施されます。

合格に必要な基準は、科目ごとに試験問題の60%以上、正解が必要です。この正解率は、甲種、乙種、丙種すべてに当てはまります。

以下は、試験日と試験場所、試験費用についての記載です。

  • 試験日

東京の会場では、基本的に毎週実施されています。全国の各都道府県で、前期と後期で年に何度も行われています。実施回数は、都道府県や状況によって変わるため、公式サイトで確認してください。

  • 試験場所

受験場所は各都道府県にあります。現住所に限らず、自分が受けたい場所を選べる仕組みです。

  • 試験費用

試験費用を以下の表へ種類ごとにまとめました。費用は、それぞれの種類により異なります。

資格の種類試験費用
甲種6,600円
乙種4,600円
丙種3,700円

※試験費用は非課税

試験の形式と難易度

試験の形式は、マークシート方式の択一式です。甲種と乙種は、五肢択一式。丙種は、四肢択一式で行われます。

難易度は、丙種・乙種・甲種の順番に難しくなり、それぞれ危険物が扱える範囲により試験内容や科目、問題数が違います。

科目の詳細は、以下の表へまとめました。

試験種類各試験の科目内容・問題数
丙種危険物に関する法令(10問)

燃焼及び消火に関する基礎知識(5問)

危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(10問)

乙種危険物に関する法令(15問)

基礎的な物理学及び基礎的な化学(10問)

危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(10問)

甲種危険物に関する法令(15問)

物理学及び化学(10問)

危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(20問)

丙種、乙種、甲種すべてに実技試験はありません。

乙種と丙種は、条件を満たす場合のみ、受験科目の一部が免除を受けられる場合があります。例えば、乙種は、他資格の火薬類製造保安責任者などの免状がある場合です。丙種では、消防署の団員経験が5年以上あり消防学校での特定の勉強を受けている場合があてはまります。詳細については、公式のホームページで確認してみてください。

試験時間は基本的に、甲種が2時間30分、乙種が2時間、丙種が1時間15分で行われます。科目の一部免除に該当する場合、試験時間はその分短くなります。

試験を実施している一般財団法人消防試験研究センターの公式ホームページには、過去に出題された問題の一部が公開されています。資格試験の勉強をされている方は、参考にしてみてください。

 

危険物取扱者の就職先は?

資格を活かした就職先には、危険物に関わりのある製造関係、石油関係、工場関係など、さまざまな企業があります。他にも、薬品の研究関係などの危険物を扱う企業があげられるでしょう。

特に、乙種第4種を活かして働ける場所は、さまざまな業界にあります。例えば、危険物を運搬する仕事なら、タンクローリーのドライバーなどがあります。他にも、ガソリンスタンドでは、危険物であるガソリンなどを販売しているため、危険物の取り扱いができる資格者を雇うことが必要です。

危険物取扱者の資格は、公務員の仕事である消防士にも活かせます。火災現場では、常に爆発や火事の拡大などの危険が伴うため、危険物の知識があることで、事前にどんな現場状況が想定できるかが考えて行動ができるため、自分や被災者の命を救うことに繋がるでしょう。

 

危険物取扱者試験独学におすすめのテキスト3選!

独学で危険物取扱者の資格取得を目指す方に、おすすめのテキストを載せています。勉強で本を選ぶ際の参考にしてみてください。

『乙種1・2・3・5・6類危険物取扱者試験 2019年版』

著者(編集):公論出版

乙種第4種以外の種類を試験内容まとめた一冊。各種類別に分けられており、内容はテキストや過去問題集、解説付きで分かりやすく構成されています。平成25~30年に出題された試験の過去問題が463問が含まれた内容で、豊富な問題で試験の具体的なイメージを想像して、対策に繋がる勉強ができるでしょう。

 

10日で受かる! 乙種第4類危険物取扱者すい~っと合格(増補改訂版)

著者:本山 健次郎

本のタイトル通り、短期間で乙種第4種類危険物取扱者の資格合格に向けて勉強ができます。工業高校で危険物取扱者資格の指導を行ってきた著者がまとめた内容です。130問の過去問題付きで、専門用語や試験の出題ポイントが分かりやすく解説されており、丸暗記ノートを利用しながら要点を押さえた暗記が可能。本番を想定した試験問題が2回分付きます。初めての資格勉強でもしっかりと対策がされた一冊です。

 

らくらく突破 甲種危険物取扱者 合格テキスト+問題集

著者:飯島 晃良

甲種危険物取扱者の資格を取得するためにまとめられた一冊。テキストは、初心者が学ぶ際に重要なポイントを押さえて解説されており、問題集は693問ほど収録されています。問題集とは別に、インターネットから試験対策に必要な内容や模擬試験などを90問ダウンロードが可能です。試験の本番を想定した内容が充実しています。

 

資格試験を体系的に早く理解するためには、通信講座などの併用がおすすめです。一人で勉強をすると、分からない分野を理解するまでに時間がかかります。通信講座を活用すれば、更に理解が深まり、試験までに効率の良い勉強ができるからです。

 

危険物取扱者資格をユーキャンの通信講座で目指す!

ユーキャンでは、危険物取扱者資格の「乙種四類」と「丙種」の内容が含まれた通信講座があります。初心者にも分かりやすい内容で、約5ヶ月の講座勉強を通して、資格合格を目指せる内容です。申し込みをして教材が届くと、いつでも好きな時間に勉強が進められるでしょう。

試験を受験するまで、講座のテキストや5回分の添削課題をこなしていきます。添削課題には模擬試験が含まれており、自分が苦手な分野の指示がもらえるため、客観的にどこが理解できていないのか、見直せるきっかけになるでしょう。

また、万が一自力では分からない場合は、不明点を質問できるサービスがあるため、分からないまま放置せずに済みます。教材が届いてから5ヶ月を過ぎても、届いた日から一年以内は、サポートの対象期間のため、安心して勉強ができるでしょう。

費用

ユーキャンの危険物取扱者講座の費用を以下の表に載せています。

支払い方法 講座にかかる費用
一括払い39,000円
分割払い月々3,300円×12回(12 ヵ月)

合計=39,600円

※費用は税込み表記。送料はユーキャン側が負担

一括払いよりも分割払いのほうが、費用が600円安くなります。支払い方法は、ご自身の状況に合わせて選択しましょう。

教材

ユーキャンの教材は、テキストが図や文字が分かりやすく構成されているため、化学や物理などに関する勉強や資格受験が初めての方にもおすすめ。資格試験の勉強では、新しく触れる言葉が出てくるため、この教材なら一つずつ理解できるように解説してくれます。

他にも、以下のような教材が付いてきます。

  • 「ゴロおぼえ手帳」:乙種四類に関わる危険物を載せている一冊。A5のため、カバンに入れておくことで、会社の通勤時間や外出中の空き時間に気軽に勉強ができます。
  • 「試験種別模擬試験(予想問題)」:実際の試験を想定して作られた模擬試験が付いてきます。内容は、丙種と乙種四類の模擬試験を2回分の体験が可能。

就活に活かせる危険物取扱者資格を取得しよう!

危険物取扱者の資格は、人の生活に欠かせない危険物を取り扱う仕事で、人の命にも関わるため重要な仕事です。

ユーキャンでは、初心者でも分かりやすく、場所や時間の縛りがなく危険物取扱者の勉強ができておすすめです。危険物取扱資格者の一部を取得された方や、これから就職活動に危険物取扱者の資格を活かしたい方など、仕事の幅を広げるために新しい可能性に向かってチャレンジをしてみてください。

執筆者
きのこ
このライターの記事をもっと読む

元編集者。今は在宅webライターです。 趣味はアニメ鑑賞、街歩き。食べ物は寿司が好きで、ネタはウニとエンガワが大好き。犬のモフモフが癒やしです。 自己投資は健康第一でいろんな健康食品を実践しており、特に青汁と乳酸菌にはまっています。 運動不足にならないためにも散歩はかかしません。

あなたにおすすめの記事