2020/05/18 2020/05/27

調理師になるには?免許の取り方~求人の探し方まで大公開!

飲食業界で活躍できる「調理師」は、毎年多くの人が受験する人気の国家資格です。

調理のプロとしておいしい食事を提供するだけではなく、食材管理や清掃などの衛生管理に努めることも求められます。

また、調理師免許は「将来は自分のお店を持ちたい!」と考えている人にもおすすめの資格です。飲食店などで経験を積んでから、独立開業して活躍している人もたくさんいますよ。

この記事では

  • 調理師の仕事内容
  • 調理師免許の取り方や勉強方法
  • 調理師試験の合格率や試験内容

などを詳しく解説します。

調理師免許取得後の求人の探し方も紹介しますので、調理師を目指している人はぜひ参考にしてくださいね。

調理師とは?仕事内容や活躍できる場所を紹介

調理師とは、調理に関する知識や技術を習得した国家資格保有者です。料理をつくる職業に「料理人」もありますが、調理師とは大きな違いがあります。

  • 調理師:調理師免許を持っている人
  • 料理人:調理師免許を持たずに料理の仕事に携わっている人

調理師免許を取得するためには、以下の知識が必要になります。

  • 食文化概論:各国の食文化や郷土料理、食の意義などの知識
  • 栄養学:栄養素の知識、病態に関する献立に関する知識
  • 食品学:食材ごとの調理や食品成分表などの基礎知識
  • 調理理論:調理器具の扱い方や味付けなどの知識
  • 衛生法規:国民の健康維持・増進などを目的として定められた法律などの知識
  • 公衆衛生学:日本における疾病の発生要因や病原体の分類などの知識
  • 食品衛生学:食品衛生法を理解して添加物や食中毒などの知識

調理師はおいしい食事をつくるだけではなく、栄養素や健康、食中毒などさまざまな知識を必要とする職業です。

調理師の仕事内容

調理師の仕事内容は、以下のとおりです。

  • 仕込み:料理をスムーズに提供するための準備
  • 調理・盛りつけ:味付けだけではなく見た目の美しさも重要
  • 皿洗い・片付け・清掃:調理場の衛生面を保つために必要な業務

見習い調理師は材料の下ごしらえや皿洗いなどの下積み期間を経て、徐々に調理に携われるようになります。

調理師として活躍できる場所

調理師免許を取得すると、さまざまな場所で活躍できます。

  • レストランなどの飲食店
  • ホテルや旅館などの宿泊施設
  • 病院や福祉施設の調理場
  • 学校の給食室

他にも、フードコーディネーターや食品系企業の開発で活躍している人もいます。

調理師免許を取得すると、飲食店の開業に必要な「食品衛生責任者」の資格を得ることが可能です。経験を積んで実力をつければ、将来的に自分の店を出すこともできます。

調理師免許の取り方は?2つのパターンを紹介

調理師免許の取り方は、以下の2つのパターンがあります。

  • 調理師専門学校へ通う
  • 飲食店などで実務経験を積む

それぞれの取得方法を、以下で詳しく解説します。

パターン1|調理師専門学校へ通う

調理師免許の取り方1つめは、調理師専門学校へ通う方法です。

各都道府県が指定している「調理師専門学校(養成施設)」に通い、卒業すれば受験なしで調理師免許を取得できます。

学校によってカリキュラムが異なり、卒業までの期間は1年~2年ほどです。受験の必要がないことがメリットですが、学費が高いことがデメリットです。

調理師専門学校の学費は、1年コースで110万円ほど、3年コースでおよそ200万円ほどがかかります。一括払いが難しい場合は、奨学金制度や教育ローンなどを活用することが可能です。

パターン2|飲食店などで実務経験を積む

調理師免許の取り方2つめは、飲食店などで実務経験を積む方法です。

実務経験が通算2年以上あれば、調理師免許の受験資格を得ることができます。ただし、原則週4日以上、1日6時間以上の勤務経験が必要です。

調理師免許の受験対象となる施設は、以下のとおりです。

  • 飲食店
  • 惣菜製造業
  • 旅館、簡易宿泊所
  • 学校や病院の給食施設(1日最低20食以上調理する施設)

飲食店でも、以下の施設は受験資格の対象外となるので注意が必要です。

  • カフェ、喫茶店
  • パンやデザートのみ生産している施設
  • 企業や研究室での食品開発

調理師免許の取得を検討している人は、勤務先が受験対象の施設なのかを事前に確認しておきましょう。

調理師免許を取るための勉強方法や期間は?

専門学校に通っている人は問題ありませんが、実務経験を積んで調理師免許を取得する場合は、独学で勉強する必要があります。

働きながら資格取得を目指す、子育てをしながら資格取得を目指す場合は、効率良く勉強することが大切です。

勉強期間の目安

調理師免許を取得するための勉強期間は、1日1~2時間ほど、最低3ヵ月は必要と考えておきましょう。

仕事や子育ての合間に勉強することは十分に可能です。参考書や過去問題などを活用して、独学で勉強するケースも多く見られます。

過去の試験問題と解答は「調理師技術技能センター」のサイトから確認できるので、ぜひ活用してみてください。

また各自治体の調理師会では、試験前の受験準備講習会と模擬試験を実施しています。こちらもあわせて活用して、試験に向けて勉強するとよいでしょう。

おすすめは通信講座のユーキャン

完全に独学で勉強することに不安を感じる人は、ユーキャンの「調理師講座」がおすすめです。

ユーキャンの調理師講座は、受講者の91%が仕事と勉強を両立しているほど勉強しやすいと評判の通信講座です。

1日の学習時間の目安はわずか60分なので、忙しい人でも無理なく学習を進められます。要点をおさえた分かりやすいテキストで、初心者でも安心して受講できますよ。

受講期間

6ヵ月

指導サポート延長期間

受講開始から12ヵ月

サポート体制

質問:1日3問まで可能

添削:4回(模擬試験1回含む)

受講費用

一括払い:44,000円(税込)

分割払い:2,980円×15回(税込)

ユーキャンの調理師講座は、教育訓練給付制度(一般教育訓練)対象講座です。

教育訓練給付制度とは、講座受講料の一部を国が最大10万円まで補助する制度のことです。受給対象者に該当すれば、お得に調理師試験に向けた勉強ができます。

制度を利用するためにはいくつかの条件があるため、詳しくはお住まいの地域のハローワークに問い合わせてください。

ユーキャンで調理師を目指す

調理師試験は難しい?合格率や試験内容を紹介

調理師免許の受験資格は、以下のとおりです。

  • 義務教育を卒業している者
  • 実務経験が通算2年以上(週4日以上・1日6時間以上の勤務、もしくは週5日以上・1日5時間以上の勤務)

年齢制限の上限はないため、上記の条件を満たしていればどなたでも受験できます。

調理師試験の合格率・合格基準

調理師試験の合格率は60~65%ほどです。国家試験の中では、比較的難易度が低い試験と言えるでしょう。

平成26年~平成30年の全国合格率は、以下のとおりです。

試験実施年度

合格率

平成26年度(2014年)

61.6%

平成27年度(2015年)

62.1%

平成28年度(2016年)

64.4%

平成29年度(2017年)

61.7%

平成30年度(2018年)

61.6%

調理師試験は、1問10点、6科目600満点の試験となります。合格基準は、以下のとおりです。

  • 全科目の合計得点が満点の6割以上(360点以上)
  • 0点の科目がないこと

1科目でも得点を落とすと不合格になるため、どの科目も点数を取れるようにしっかり勉強しておきましょう。

合格率が高いからといって、油断するの禁物です!

調理師試験の内容

調理師免許の試験内容は、以下のとおりです。

試験科目全6科目、計60問出題

・公衆衛生学

・食品学

・栄養学

・食品衛生学

・調理理論

・食文化概論

試験形式四肢択一、マークシート形式
受験方法各都道府県の会場試験(詳細は調理師技能センターにて要確認)
受験期間年1回ほど(都道府県により異なる)
受験料6,000円前後(都道府県により異なる)

調理師試験に実務テストはありません。調理の腕を試す試験ではなく、食品衛生上の安全な知識を持っているかを判断される試験になります。

調理師試験を受験するための手続きや流れは?

調理師免許の試験は、6~11月にかけて全国で開催されます。居住地に関係なく全国の都道府県で受験でき、試験日が重ならなければ「かけもち受験」も可能です。

たとえば、東京都で受験した後に愛知県で再度受験することもできます。各都道府県の調理師試験日程は、調理師技能センターにて確認ください。

※令和2年度の調理師試験日程は、まだ確定していない都道府県があります。

申請~受験までの流れ

調理師免許の試験を受験するためには、以下の順で手続きをおこないます。

  1. 受験申請用書類(願書)を入手する
  2. 必要書類を準備する
  3. 願書を提出する
  4. 自宅に受験票が郵送される
  5. 指定された日時に試験を受験する

受験申請用紙は、受験する地域の書類が必要になります。配布時期や場所は、受験地の市町村役場で確認しましょう。

願書は、指定された場所へ持参して提出します。郵送による願書提出は、基本的に認められていません。

受験に必要な書類

調理師試験の受験に必要な書類は都道府県によって異なるので、必ず事前確認をしましょう。主に必要となる書類は以下のとおりです。

【受験する都道府県で受け取る書類】

  • 受験申請書(受験願書)
  • 受験票・写真台帳
  • 受験票送付用封筒(受験票を自宅に郵送してもらうための封筒、要切手貼付)
  • 調理業務従事証明書(勤務先責任者の記入が必要)

【自分で用意する書類】

  • 受験料領収済証明書(都道府県により金額が異なる、およそ6,000円前後)
  • 証明写真(写真台帳に貼る縦4センチ・横3センチの写真)
  • 中学校卒業以上の卒業証明書(最終学歴の学校に申請)
  • 戸籍謄本・住民票・印鑑登録証明書(お住まいの市町村役場にて発行)

願書を自宅に郵送してくれるサービスもあります。すべての都道府県が対象ではないので、詳しくは調理師資格指導協会にて確認してくださいね。

また、願書配布から申請までの期間は1ヵ月ほどです。書類の準備は、余裕を持っておこなうようにしましょう。

調理師の仕事の探し方は?

調理師免許を無事取得できたら、次のステップは調理師の仕事を探すことです。どのように仕事を探せばいいのか、以下で詳しく見ていきましょう。

求人サイトや求人誌で探す

1つめは、求人サイトや求人誌で探す方法です。もっともメジャーな仕事の探し方と言えるでしょう。

募集されている雇用形態は、正社員・派遣社員・アルバイト・パートなどさまざまです。通勤距離や給料など、条件を絞って検索すると探しやすいでしょう。

ただし、募集要項と実際の労働条件が異なるケースも多いため、面接の際はしっかりと確認することをおすすめします。

他にも、調理師や飲食業界に特化した求人サイトもあります。転職支援やスカウトなどのサービスも充実していることが多いため、1人での就職活動に不安を感じる人におすすめです。

非公開求人も掲載されているので、試しに登録してみるのもよいでしょう。登録無料で地用できますよ。

調理師に特化したおすすめ求人サイトはこちらです。

ハローワークで探す

2つめは、ハローワークで探す方法です。ハローワークの管轄地域の求人を検索できるため、自宅から通いやすい職場を見つけることができます。

調理師は勤務時間が長い職業です。自宅から近い職場のほうが働きやすいため、ハローワークでの就職活動はおすすめです。

ハローワークに出向いて検索することも、自宅でインターネットから検索することもできます。

利用方法や求人への応募方法は、各ハローワークにて確認してくださいね。

お店や企業のホームページをチェックする

3つめは、お店や企業のホームページをチェックする方法です。働いてみたいお店があるなら、ホームページで求人の有無を確認してみましょう。

求人サイトに掲載されていなくても、募集している場合もあります。ホームページに求人の詳細がない場合は、一度問い合わせてみることをおすすめします。

もしかしたら、面接のチャンスがあるかもしれませんよ!最後まで諦めずに、積極的に就職活動してみましょう。

まとめ:多くの場所で活躍できる調理師を目指そう!

調理師免許は、飲食店や病院など多くの場所で活躍できる国家資格です。年齢や性別に関係なく働けるため、一度取得すれば一生モノの資格として活用できます。

国家試験の中でも比較的難易度が低いため、チャレンジしやすい資格です。

調理師専門学校に通わなくても、実務経験が通算2年以上あれば受験できます。現在飲食店などで働いている人も、スキルアップできるチャンスです。

通信講座を受講するなどして試験対策をおこない、多くの場所で活躍できる調理師を目指してくださいね!

執筆者
kumi
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自分らしく生きていくために、会社員からフリーライターに転向したシングルマザー。多忙な生活で体調を壊したことをきっかけに、すべての土台となる「健康」への自己投資を開始。食事・睡眠・運動・ストレスとの向き合い方などあらゆる方面からアプローチし、健康な心身づくりを心掛けている。美容や料理のスキルもアップデート中。

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